前期破水~中期中絶(死産)の記録【かかった費用、原因と対策、今後のこと】

「2回目の妊娠」カテゴリ、最後の記事にする予定です。

バラバラと書いていた【今回の前期破水~切迫流産~中期中絶(死産)の原因】について、ずっと考え続けてきた【今後のこと】について、私が辿り着いた現時点での結論をまとめました。

私の経過

2017/3/7 20週6日 
早朝、破水し救急車で病院へ。診断結果は、前期破水(高位破水)。妊娠6ヶ月に入って、つわりも回復しつつあり、やっと安定期が来たなぁと感じていた頃で、破水の兆候は何もありませんでした。破水の3日前に訪れた妊婦健診でも、それ以前の健診でも、「経過は順調です」と言われていましたし、各種検査はすべて問題なしで通過。私の自覚症状も何もありませんでした。

2017/3/8 21週0日 
2人の先生に診てもらい、待機療法を勧めてくれる先生が1人、中絶を勧めてくれる先生が1人と意見が分かれていたので院長にサードオピニオンを聞き、赤ちゃんが助かる可能性が絶望的なので母体への影響を優先したほうが良いとの理由で、中期中絶を決めました。
翌日から開始する中絶処置までの間に急変することはなさそうとのことで、この日は一時退院できました。

2017/3/9 21週1日 
午後に再入院し、中絶の前処置(ラミナリア挿入)を開始します。

2017/3/10 21週2日
昼前から無痛分娩の麻酔をし、陣痛促進剤を投入。午後15時半頃、370グラム、25センチの女の子が死産で誕生しました。

2017/3/11 
退院しました。死産届を役所へ提出に行き、火葬許可書をもらってきました。

2017/3/12 
家族で火葬を行いました。

2017/3/24 
退院後の検診に行き、結果は異常なしでした。

2017/4/2 
家族で納骨を行いました。

2017/4/20
流産(出産)後、40日で生理が再開しました。

2017/5/5
産後休暇終了 (3/11~5/5 産後休暇は出産日の翌日から暦歴で8週間)

2017/5/8
GW明けから復職します。

流産?早産?死産?中期中絶?の名称について

後期流産?早産?死産?中期中絶?…いろいろな名称があって、先生によって言われ方が違っていたり、検索して出会ったブログでもそれぞれです。

「一体、私が経験したことがなんだったのか」疑問に思い、調べてみました。

厚生労働省では、妊娠12週以降に死亡した赤ちゃんを出産することを「死産」と定義しています(死産届の提出が必要)。一方、日本産科婦人科学会では、妊娠22週未満は「流産」、妊娠22週以降が「死産」と定義しているため、妊娠12週〜22週未満で赤ちゃんが亡くなった場合は、流産であると同時に死産であるということになり、重複があるそうです。

また、22週未満であれば出産(流産・死産)の方法として、人口中絶が選択できます。母体保護法によって22週以降になると中絶はできなくなります。妊娠12週~22週未満の人口中絶は中期中絶といって、陣痛誘発剤を使って陣痛を起こし、通常の分娩と同様に赤ちゃんが産道を通って産まれてきます。まだ未熟な赤ちゃんは分娩中に亡くなってしまうので、死産となります。

私の場合、20週で前期破水し、「切迫流産」となり、赤ちゃんの命の継続は絶望的だったので、母体の感染リスクを避けるために「中期中絶」を選択し、21週で人口中絶処置をし、「死産」での出産となりました。

こういうことらしいです。

「中絶」は赤ちゃんが生きている状態で、母体から取り出すこと、つまり望まない妊娠をした場合に行うものだと思っていましたがそうではありませんでした。「中絶」と「出産」は対局の言葉だと思っていましたが、私の場合は、連続した一連の流れでした。

もし、私の破水が22週を過ぎていたら、選択できる処置は出産のみ(早産でおそらく死産、生きられたとしても短命の可能性が高い、長く生きられたとしても重度の障害が残る可能性が高い)となっていたそうです。

後期流産の確率 12週~22週の後期流産が起こる確率は1.5~2%程度

流産の起きる確率は妊娠全体の約15%と言われています。年齢が上がるともう少し多くなるので、私の年齢(30代後半)だと約20%弱でしょうか。

この流産率のことは妊娠前から認識していました。安定期に入る16週までは、心拍確認~12週の初期流産の壁(流産のほとんどは、妊娠12週までに起こると言われています)~16週の安定期の壁、と1週づつ週数が進む毎に安堵する日々でした。

もちろん、その後も無事に産まれるまで安心できないことは、頭の片隅にはありましたが、安定期に入れば流産率はぐっと減るという認識だったので、まさか自分が…とは思いもしませんでした。

12週~22週の後期流産が起こる確率は1.5~2%程度あるそうです。この数字を知って、決して少ないとは言えない数だと思いました。私の身に起こったことは、確率は低かったとはいえ、激レアなケースではなかったようです。だからといって、悲しみが消えるわけではありませけれど、そういう数字上の理解も必要だと思いました。

後期流産の原因、防ぐことはできなかったのかについて

妊娠12週までに起こる初期流産の原因は、染色体異常など赤ちゃん側にあるといわれています。予防は難しいという認識です。

一方、後期流産は母体側に原因がある場合が多く、子宮筋腫や子宮内感染(絨毛羊膜炎など)によって前期破水や陣痛が起きて赤ちゃんが助からないケースが多いようです。

私が検索して辿り着いたブログでは、こういった母体側に原因があるケースの他に、胎児になんらかの異常が見つかって中期中絶を選択せざるを得なかったケースも多いように感じました。

後期流産は母体側に原因があるというのであれば、予防できたのか?

ずっと、心の片隅にこの疑問がありました。

タラレバを考えても仕方がないのですが、「〇〇していれば」「〇〇だったら」と考えずにはいられませんでした。

ですが、私の辿り着いた結論は、自覚症状はなく、妊婦健診の一連の検査ではわからなかったので、「予防はできなかった」です。

原因が母体側であろうと、後期流産もやっぱり予防は難しいのだと思います。

前期破水の原因と再発予防策について

今回の後期流産につながった前期破水の原因は?

事前に治療し、予防することはできなかったのか?

有効な再発予防策はあるのか?

退院してから暫く、そんなことを検索してばかりいました。

病院では、最初に診察をしてくれた医師(A先生)と院長からは「原因不明」「再発予防策もなし」と言われていました。

中期中絶の処置を担当してくれた医師(C先生)からは、「子宮経管ポリープが原因だった可能性が高い」「再発予防策に絶対はないけれど、早産対策をしっかりすることを勧める」と言われました。

前期破水の原因 ~私の場合は子宮頸管ポリープが原因だった?~

※以下、私が辿り着いた結論です。(C先生に聞いた意見にプラスして、素人の考察も含まれます。)

前期破水とは、陣痛が起こる前に卵膜が破れて羊水がもれてしまうこと。

卵膜が破れる原因としては、

・感染症によって卵膜が炎症を起こし膜の組織が弱くなっていた

・羊水過多や多胎妊娠で子宮内の圧力が上がっていた

・羊水検査で羊水穿刺した

などがあるそうです。

けれど、そのどれにもあてはまらない、原因不明としか言えない場合も多いとのこと。つまり、原因については、あくまで推測のレベルを超えない場合が多いようです。

私の場合、C先生の説明では、卵膜が破れて破水してしまった原因は、「子宮内の感染症によって卵膜が炎症を起こし、膜の組織が弱くなっていたこと」で、その感染症を起こしていた原因は「子宮頸管ポリープ」が濃厚とのことでした。

子宮頸管ポリープは、初回の妊婦健診の時に指摘されていました。

検診時に、

・子宮頚管ポリープは、出産を経験した30~50代の女性によく発生する
・今すぐに治療(切除)可能だが、切除することで起きる出血が感染症を引き起こす可能性がある
・子宮頚管ポリープがあっても妊娠の継続・出産にはまず問題がない、出産時に赤ちゃんと一緒に取れることが多いので、出産後まで様子見にしましょう

という説明を受けて、そのままにしておくことで納得していました。

この点について、当時、自分でも調べましたが、ネット上では「子宮頸管ポリープが原因で流産となった、死産となった」という事例はみつかりませんでした。「子宮頸管ポリープがあったけれど無事に出産できた」というケースが多く見られ、子宮頸管ポリープは、不安材料ではなくなっていました。

自覚症状も何もなく、C先生に破水の原因として指摘されるまで、「子宮頸管ポリープ」の存在を忘れていたほどでした。

その後、さらに調べたところ、子宮頸管ポリープを妊娠中に切除するかどうかは、やはり医師によって判断が違うようです。「切除すれば破水や早産のリスクが高まる」と言う意見と「ポリープの存在自体が感染症になるリスクを高めるため予防的に切除したほうがよい」という意見とがありました。

私は、ポリープの切除をしなかったこと自体に後悔はありません。後悔するとしたら、「妊娠前に子宮がん検診などをうけていれば、事前に気づいて切除できていたかもしれない」という点です。この点については、後悔しても時間は戻らないし、仕方がないことなので、後悔はありませんが。

子宮頸管ポリープ以外にも考えられる感染の原因

破水の原因としては、子宮頸管ポリープが推定できる原因として濃厚そうですが、その他にも考えられる要因はありそうです。

・細菌性膣症:膣内に炎症が起きること。この細菌が子宮頸管に到達し炎症を起こすと「子宮頸管炎」、さらに絨毛膜羊膜(卵膜)に到達し炎症を起こすと「絨毛膜羊膜炎」となります。「絨毛膜羊膜炎」になると、卵膜が弱くなり破水のリスクが高まるという経過です。

膣内は雑菌だらけで、「細菌性膣症」は妊娠中でも15~30%(文献によって数字はそれぞれ)が発症しているといわれているらしいです。この率の高さを見ると、私も細菌性膣症で、絨毛膜羊膜炎を併発し、破水につながってしまった可能性もあるのかもしれないと思います。(破水後の血液検査では、はっきりと感染しているといえる値が出ていなかったので、その可能性は低そうですが、血液検査の結果だけでは100%ではないそうです。)

また、1人目の妊娠時と異なった症状として、つわりが長引き重かった、風邪をひいて酷い咳がでた(16週頃)、ひどい便秘だった(16~20週頃)、虫歯が見つかり治療した(19週)があったのでこれらが要因となった可能性についても医師(院長とC先生)に聞きました。

つわりが重かったこと、酷い咳は2人とも流産とは無関係だと言いました。自宅でじっと安静にしていれば感染は防げたのか?という質問に対しても答えはNO。

ただ、便秘と口内環境については、それぞれ1名の先生が、直接的な原因とはならないけれど、無関係とは言い切れないとの回答でした。この点についても医師によって見解は異なるようです。

・便秘:便秘が流産(破水)の直接的な原因とはならないけれど、便秘による強い腹痛やストレスは、無関係とは言いきれない。今後の対処法としては、下剤の服用を事前に心がけておくほうがよい。

・虫歯:虫歯というより歯周病が流産、早産につながるという文献があり、無関係とは言いきれない。妊娠・出産期には特に女性ホルモンが歯周病菌の増殖を促す作用がある。今後の対処法としては、口内環境の改善を事前に心がけておくほうがよい。

⇒ その後、産後休暇中に歯医者に行ったところ、歯周病ではありませんでした。が、2年分の汚れと歯石は溜まっていたので、今後は4ヶ月に1回メンテナンスに通うようにします。

次回の妊娠に向けた感染の予防策(私の場合)

※以下、C先生に聞いた意見にプラスして、素人の考察も含まれます。

感染の予防策として、今後は、下記を実施予定です。

・子宮頚管ポリープの検査を1年に1度は受ける。:ポリープは急にできるものではないので、検査は年単位(1年に1度)でOKとのことでした。

・おりものシート、生理用品など清潔に気をつける。:膣内の雑菌を増やさないようにします。

・定期的に歯医者に通い歯のメンテナンスとクリーニングを行う。:歯周病と虫歯を予防します。

・規則正しい生活、バランスのよい食事、適度な運動を心掛ける。:細菌性膣症は、ストレスや疲れによって引き起こされることもあるものだといいます。結局、気を配るべきは”生活習慣”なのかもしれません。当たり前のことなのですが、規則正しい生活を意識しようと思います。

早産リスクの再認識

退院2週間後の経過健診でC先生に言われたことです。

今回の破水は偶発的なことだったけれど、第一子、第二子ともに子宮頸管が短かめだったことから、早産リスクが高い体質のようです。偶発的な前期破水を繰り返すリスクは小さいけれど、早産対策はしっかりするようにと言われました。

早産リスクとは、自覚できる子宮収縮がないにもかかわらず、子宮口が開き早産に至るリスクのことです。

私の場合、以下の3つの要因によって、早産リスクが高いと言えるそうです。

①第一子の妊娠時に子宮頸管長が短くなり、切迫早産で28週~34週まで自宅安静だった
→ お腹の張りなど自覚症状はなかったので、子宮頸管が短い体質なのかもしれないが、早産は繰り返しやすいし、経産婦のほうがより子宮頚管が短くなる傾向があるそうです。

②第一子の出産が難産で子宮頚管裂傷がある
→ 第一子の出産は鉗子分娩で出血多量でした。子宮頚管の裂傷によって、次回以降の妊娠時に子宮頸管が短くなるリスクが高まるそうです。

③出産回数が増えると子宮口は開きやすくなる
→ 今回の出産も1回の出産と数えると、次回は3回目の出産になるので、より子宮口が開きやすく、子宮頸管が短くなる(=早産になる)リスクが高まるそうです。

具体的に対策できることは、「異常を感じたら早期受診すること」だけらしいのですが、第一子の妊娠時の切迫早産も今回の破水も自覚症状が何もなかったので、不安もあります。しっかり認識しておこうと思います。

医師を信頼しすぎないこと、自分の身体は自分で守ることの大切さ

今回の件で、上述した原因についての意見だけでなく、医師によって意見が異なるシーンを複数回、目の当たりにしました。医師によって”患者に向き合う時間をしっかりとってくれるかどうか”に大きな差があることも実感しました。

全体を通して、医師から納得できるような説明、取り得る選択肢の説明をきちんとしてもらえなかったことについて、病院に対する不信感はあります。

医師から、私の体調や心情を思いやる発言はなく、死産が見込まれる赤ちゃんは、まだ心臓が動いているのに、モノ扱いでした。(とある医師に「死体を早く身体から出したほうがいい」と言われたこと、根に持ってます。)

病院側としては、限られた資源(医師と処置室)を死産で生まれてくる赤ちゃんではなく、元気に生きて産まれてくる赤ちゃんに優先的に使いたいという事情もわからなくはありません

産婦人科医の勤務が大変なこと、産婦人科医が不足しているという事情もあるかと思います。流産、死産は医師にとっては日常茶飯事なのかもしれません。

それでも、やっぱりもう少し思いやりを持って接して欲しかったと残念に思うことがたくさんありました。

最初に診察を担当してくれたA先生の意見に従っていたら、私は感染症に苦しんでいたかもしれません。医師に言われたことを鵜呑みにするのではなく、自分でも調べて勉強すること、納得できないことは質問すること、自分の意志を主張すること、の大切さを学びました。

中期中絶~死産にかかった費用

中期中絶処置とその後の手配にかかった費用は、合計47万円でした。

・病院へ支払ったお金 約42万円
 - 1回目の入院費(1泊2日)【保険適用】 14,800円
 - 2回目の入院費(2泊3日)、分娩費【全額自費】 404,100円
 - 経過診察費【保険適用】 370円

・火葬(火葬代、骨壺代) 約5000円

・納骨 埋葬料(霊園に支払ったお金)  約4万円 

会社の健康保険組合から出産一時金の約40万円が戻ってくるので、自己負担は約7万円でした。

役所、会社への手続き・申請のこと

役所での手続き ~死産届の提出

・病院で書いてもらった「死産届」を役所に提出すると、「火葬許可書」が発行してもらえます。斎場に「火葬許可書」を持参すると火葬を行うことができ、火葬が終わると「埋葬許可書」がもらえます。「埋葬許可書」を霊園に持参し、納骨してもらいました。

会社関連の手続き ~私の会社の場合

・健康保険組合へ提出
 →「出産一時金」と「出産手当金(産後休暇分)」の申請書を提出しました。

※「出産一時金」と「出産手当金(産後休暇分)」の申請書は、どちらも医療機関に記入してもらう箇所がありました。

・人事へ提出
→「産後休暇」と「産後休暇中の社会保険料の免除」の申請書を提出しました。

※ 健康保険組合と人事は連携しておらず、それぞれに確認が必要でした。

その他

・医療費控除は来年の確定申告時に行います。

・私は、医療保険には入っていませんでしたが、入っていた場合には、入院給付金や手術給付金を受け取ることができるケースが多いそうです。

今後の妊活について考えていること

次回の妊娠時期について、いつから可能なのか。

私は、流産から2週間後の経過診察の時に、「生理が1回来たら次の妊娠は可能」だけど、「短期間に出産を繰り返すと流産、早産のリスクが高まるというデータもあるので、子宮や卵巣機能の回復を考えると、半年後からのトライがお勧め」と言われました。

ただ、流産後の妊活開始時期についても、有効なエビデンスはなく、医師によって考え方が様々なようです。

ネット上の情報(私が読んだブログやQAサイト、医師のブログ)では、
・生理が1回来たら
・生理を2回見送ったら
・生理を3回見送ったら
・流産から半年くらいたったら
と医師の意見は様々なようですが、初期流産後も、後期流産後も「2~3回生理がきたら」と言われている方が多いように感じました。

私は、医師から”半年後からがお勧め”と言われているので、そこは焦らず、半年後の9月まで待とうと思います。精神面の回復には、そのくらい時間がかかるのかなとも思っています。

とはいえ、半年間、ただ待っているだけというのも辛いので、生理が2~3回来たら、不妊治療を再開しようと思っています。採卵は年齢が若ければ若いほうがよいと思うので、8月までに採卵をして、半年後の9月以降に移植ができたらいいなと思い描いています。

それから、不妊治療の再開にあたって2つ決めていることがあります。

・過度な期待はしない。

・うまくいかなくても絶望しない。

どちらも頭で考えていても実行するのはとても難しいことではありますが。

「流産後は妊娠しやすいらしいよ」という意見を聞くと、「そうなんだ!」と明るい気持ちにはなりますが、一方で「流産後なかなか子供が授かれなかった」という人もいるようです。

私はもともと不妊体質であることを忘れず、過度な期待はしないでいたいと思います。

また、体質改善や生活習慣の見直しなど、できることは全力で行うけれど、気持ちが前のめりにならないよう、淡々と取り組んでいきたいです。

最後に)辿り着いた心境のこと

後期流産は妊娠全体の1.5~2%は起きることだと知り、最初は、「安定期を過ぎてからの流産も、それほど珍しいことではないんだ」「自分の経験が特別なことではなかったんだ」と思おうとしました。「よくあること」だから「そんなに落ち込む必要はない」と思い込もうとしたのです。でも、無理でした。よくあることだったとしても、落ち込むし、悲しいです。

「なんで私だったんだろう?」という疑問は拭えませんでした。

不妊治療で苦しんで、赤ちゃんを授かること、無事に産まれてきてくれることが奇跡だということは、十分にわかっていたつもり。

第一子は妊娠までに時間がかかって「なんで私は…?」と苦しんだ。

今度は安定期を過ぎてからの流産で、「また私なの?」と思わずにはいられなかった。

破水は予兆できず、偶発的なものだった、といいます。

でも、なんで?、なんで?、なんで私だったんだろう?

まわりの友達や、同世代の芸能人たちは、1人目を産んですぐまた2人目が産まれているように見えるのに。

なんで?に答えが欲しくて、今回の出来事に、何か意味を見出そうとしていました。

「お腹の中にきてくれた赤ちゃんは、長く生きられないことをわかっていて、それでも来てくれたのは、何か伝えたいことがあったにちがいない。」という誕生死の考えを聞いて、あの子は、「私にも自然妊娠ができるんだよって教えててくれたのかな」、「お墓で一人で待っているおじいちゃんが寂しくないように来てくれたのかな」とかね。

それでも、産声をあげずに命が終わってしまったことに何か意味があったに違いないと思っても、「あぁ、それでも、元気な声が聞きたかったなぁ」という思いは変わることなく、意味を考えれば考えるほど、涙は止まらなかった。

1人目の子は、悩んで不妊治療をして、すぐに妊娠・出産した人をたくさん羨んで、望んで望んで、やっと授かった子でした。

今回、2人目の子は基礎体温もつけていない、タイミングもとっていない中、自然妊娠で授かった子でした。

妊娠中も、1人目の時は、毎週「今日で〇週だね」と暇があれば夫婦でお腹を触っていたし、「今は〇週だから〇〇が発達している時期だな」ということを調べては、たくさん話かけていたけれど、2人目の子には、安定期を過ぎてからは「あれ?今って何週目だったっけ?」ということも度々あるほど、日常生活に妊娠が溶け込んでいました。お腹に手をあてて、想いを馳せるのは夜、寝る前だけでした。

新しい命の誕生は、嬉しくて嬉しくて、待ち遠しかったけれど、”想いの強さ”が違っていたことは事実です。「強い想いが足りなかったのかな…」それが、唯一の後悔でした。


1人で考えているときは、結論のでない「なんで?」の答えを探して、行ったり、来たりを繰り返していました。

友達と話をするようになってから、少しずつ、自分以外の周りのことも見えてきて、気持ちが変わってきました。

「避けられなかった、もうそう思って生きていくしかない。」というメッセージをくれた友達がいます。彼女は、数年前に3歳の息子を事故で亡くしています。そのとき、お葬式のときに住職さんに言われた言葉だそうです。

この言葉を聞いた時、「出来事に意味なんてない」「理由なんてない」「ただそういう事実があっただけ」そう考えたほうが楽になれるのかな?と受け取りました。

それから、たくさん検索をして出会ったブログやQAサイトでは、私と同じように赤ちゃんを失う経験をした人、諦めなくてはいけなかった人がたくさんいることを知りました。

死産のことを伝えたときに「自分も〇回、流産したことがある」と話してくれた友達がいました。

自分だけが不幸なわけではない、なんの問題もなく1人、2人と授かって子育てをしているように見える人も、私には見えていないだけで、私の知らないところで苦しんでいることがあるのかもしれない。

この歳になると、嬉しいことも、辛いことも、それぞれ抱えて生きているんだよね。そんな当たり前のことがようやく見えてきました。

人生が平等ではないこと、そんなことは、もう十分わかっていたはずなのにね。

「私の運が悪かった」わけでも、「赤ちゃんへの想いが足りなかった」わけでも、「日頃の行いが悪かったせい」でもない。

この世界には、避けれないこと、抗えないことが存在する。

人生ってそういうもの。

時間が経って、「避けられなかったことだと、受け入れて生きていくしかない」という友達の言葉が、ようやく腹落ちしました。

きっと、この先の人生でも「避けられないこと、受け入れるしかないこと」に出会うことは、必ずまたあります。

悲しい出来事があったら、たくさん泣いても大丈夫。でも、その後は、上手に受け止めて、受け流して、強く生きていけるようになりたいものです。

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